第34話|結婚――人の思いと、神の御心~山上の垂訓④【はじまりに還る路】

小説

第四章 西暦三十一年

第一節 春

第四項 山上の垂訓

4.結婚――人の思いと、神の御心

イエスの話は続く

「あなたがたは、『姦淫してはならない』と言われたことを聞いています。
しかし、わたしはあなたがたに言います。
女性を、その女性に情欲を抱いて見るすべての人は、すでに自分の心の中で、その女性と姦淫したのです。

もし、あなたの右の目があなたを罪へと陥らせる つまずき となるなら、それをえぐり出して投げ捨てなさい。
というのも、あなたの身体の一つの部分が失われ、あなたの身体全体がゲヘナ〈γέεννα〉に投げ込まれないほうが、あなたにとって益だからです。
そして、もしあなたの右の手があなたを罪へと陥らせる つまずき となるなら、それを切り落として、投げ捨てなさい。
というのも、あなたの身体の一つの部分が失われ、あなたの身体全体がゲヘナ〈γέεννα〉へ行かないほうが、あなたにとって益だからです。」

「また、言われました。『自分の妻を離縁する者はだれでも、彼女に離縁状を与えなさい』と。
しかし、わたしはあなたがたに言います。
妻を、淫行<πορνείας>の事柄以外の理由で離縁するすべての人は、彼女を姦淫される者<μοιχευθῆναι>とし、離縁された女性と結婚する者は、姦淫<μοιχᾶται>するのです。

また、あなたがたは、昔の人々に言われたことを聞いています。
『偽りの誓いをしてはならない。むしろ、あなたの誓いを主〈τῷ κυρίῳ〉に果たしなさい』と。
しかし、わたしはあなたがたに言います。
決して誓ってはなりません。
天においてもです。それは神〈τοῦ θεοῦ〉の王座だからです。
地においてもです。それは彼の足の足台だからです。
エルサレムにおいてもです。それは大いなる王の都だからです。
あなたの頭においても、誓ってはなりません。
あなたは一本の髪の毛さえ、白くも黒くもすることができないからです。

むしろ、あなたがたの言葉は、
「はい」は「はい」、「いいえ」は「いいえ」であるようにしなさい。
それを超えるものは、悪い者〈πονηρός〉から出ているのです。

挿絵・ビジュアル制作には、ChatGPT および Google Gemini を使用しています。

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