すっかりパソコン頼みの生活になり、手書きをする機会はずいぶん減った。
もともと子どもの頃から漢字を覚えるのは苦手だったのだが、特に「しめすへん」と「ころもへん」は、今でも「あれ、どっちだっけ?」と迷ってしまうことが多い。
なかでも、いつまでたっても迷うのが「裕」と「祐」。
職業柄、多くの人名に触れる機会があり、「裕子」さんや「祐介」さんなど、この二つの漢字は、かなりの頻度でお目にかかる。それなのに、毎回一瞬手が止まって、うぅ・・・っとなってしまう。
「何か覚えるコツはないものか」と調べてみたところ、
- **しめすへん(礻)**は、神様や祭祀に関係するもの。
- **ころもへん(衤)**は、衣服に関係するもの。
ということが分かった。
……まあ、それくらいは何となく知っている。
例えば、
しめすへん:礼、祈、福
ころもへん:被、襟、袴、裸
このあたりは、まず迷うことはない。
ここでハタと気が付いた。
そうだ・・・「祐」という字からは、何のイメージも湧いてこないのだ・・・!
調べてみると、「祐」には**「神の助け」「加護」「守り」**という意味があるそうだ。
へぇー! 知らなかった!!
というのも、今の今まで「祐」の字に「たす(ける)」という訓読みがあることすら知らなかったのだ。
って言うか、だったらそう教えてほしいよね。(え?教わってる??)
本来であれば、「神のたすけがあった」という文なら、「神の祐けがあった」と表記してもよさそうなものだ。
……でも、今までそんな表記を目にしたことは一度もない。
ちゃんと「神の助け」という意味の「祐」という字があるのに、実際には「助け」と書くのが当たり前になっている。
……試しに「たすけ」と入力してみた。
あれ・・??全然「祐」が変換候補に出てこないじゃないか。
なんだかなぁ……と思うわけである。
一方、「裕」はというと、衣服が豊かにある様子から、「ゆとり」「豊かさ」「寛大さ」といった意味になったそうだ。昔は、着物をたくさん持っていることが、豊かさの象徴だったのかもしれない。
なるほどねぇ。
漢字を構成するパーツには、その漢字の「意味」を成り立たせるために、それぞれちゃんと役割を果たしているのだなあと感心する。
ちょっとした発見だけれど、なんだかスッキリした。(……え? これって常識?)
とりあえず、「裕」と「祐」に関しては、これで大丈夫・・・・・のはず。


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